オーケストラとは?/ レイク
[ 271] オーケストラ - Wikipedia
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オーケストラ(管弦楽団、orchestra)とは、管弦楽曲、すなわち複数の弦楽器、管楽器および打楽器からなる編成による音楽を演奏するために組織された団体である。主にクラシック音楽を演奏する。 オーケストラには、クラシック音楽以外(ラテン音楽やジャズオーケストラ(ビッグバンド)・マンドリンオーケストラ・ギターオーケストラ等)を演奏する団体もあるが、本稿ではクラシック音楽を演奏する団体について記述する。なお、オーケストラはカラオケの語源(空のオーケストラ)でもある。 ロマン派音楽の頃に多かったオーケストラ編成が、標準的な編成とされている。古典的な作品の演奏ではこれよりも若干小規模で、近代的なものには、より大規模なものも存在する。これらの編成は、主要な管楽器の員数によって二管編成、三管編成、四管編成など呼ぶ。下記の編成の例は二管編成である。団体としてのオーケストラの構成員の数は様々なので、団体と作品によっては通常の団員に加えて臨時参加の奏者を加えて演奏することもある。 オーケストラの語は、ギリシャ語のオルケーストラ(ορχηστρα)に由来する。これは舞台と観客席の間の半円形のスペースを指しており、そこで合唱隊(コロス、コーラスの語源)が舞を踊ったりしていた。 弦楽合奏に管楽器の加わった管弦楽は、バロック期にオペラの伴奏として、弦楽合奏の補強にオーボエやファゴットなどの木管楽器が加えられたのが始まりで、モンテヴェルディのオペラに初期の形態を見ることができる。このころのオーケストラは、弦楽器を中心にフルート、オーボエ、トランペット、トロンボーン(サックバット)を加えたものであった。バッハやヘンデルらによってオラトリオやカンタータの伴奏としてもオペラ風の管弦楽が取り入れられて発展し、管弦楽独自のための音楽としては合奏協奏曲や管弦楽組曲が生まれた。次第に金管楽器やティンパニなど加わって大規模になった。 古典派期には交響曲や協奏曲、オペラの伴奏として大いに発展し、コンサートホールでの演奏に適応して弦楽を増やし大規模になり、またクラリネットなど新しい楽器が加わって、現在のような形となった。グルックのオペラ『オルフェオとエウリディーチェ』において、ピッコロ、クラリネット、バスドラム、トライアングル、シンバルがオーケストラに加わった。 ロマン派音楽ではさらに管楽器の数や種類が増え、チャイムやマリンバ、グロッケンシュピールなどの打楽器が加えられた。時にはチェレスタ、ピアノなどの鍵盤楽器やハープが登場するようにもなった。 多くの管弦楽団は常設かつ専門の団体であるが、場合によりオペラ劇場所属のオーケストラが演奏会を行うことや、毎年の音楽祭などで臨時に集まる音楽家によって組織されるオーケストラも存在する。前者の例としては、ウィーン国立歌劇場の管弦楽団員の中から組織されるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が、後者の例としてはバイロイト祝祭管弦楽団がそれぞれ最も有名なものである。 また、放送局が専用(専属)のオーケストラを持つ例は欧州(ほとんどは国営放送)を中心に多く、ドイツの各地域(バイエルン、ベルリン、北ドイツなど)の放送協会のオーケストラ、英国BBCや日本のNHK交響楽団などがある。 反面、独立の団体としてのオーケストラは、定期演奏会の入場料やレコード録音の契約料だけで存立することはごく一部を除き難しく、国や自治体の助成金や企業・個人(スポンサー)の寄付により、ようやく成り立つ例も少なくない。従ってスポンサーの引き揚げは、オーケストラの存続に関わる。古くはEMIの支援を失ったフィルハーモニア管弦楽団の例、日本でも1972年の日本フィルハーモニー交響楽団の解散・分裂などの事例が発生した。 第1ヴァイオリンからコントラバスまでの弦五部は、各部の人数が演奏者に任されているが、管楽器は原則として楽譜に書かれた各パートを1人ずつが受け持つ。ただし実際の演奏会では、倍管といって管楽器を2倍にしたり、「アシスタント」と呼ばれる補助の奏者がつくこともある。 トロンボーン(通常はテナートロンボーン2 + バストロンボーン1、曲によりアルト・テナー・バス各1) さらにオーケストラと合唱が共演する例もある。また、曲によっては作曲家が非常に特殊な楽器を指定する場合がある(ヴェルディのオペラ「アイーダ」におけるアイーダトランペット、マーラーの交響曲第6番におけるカウベルやハンマー、リヒャルト・シュトラウスのアルプス交響曲におけるウィンドマシーンやサンダーマシーン、メシアンの「トゥランガリーラ交響曲」におけるオンド・マルトノなど)。 後期バロック音楽、J.S.バッハの盛期(ライプツィヒ時代)頃の曲に多く見られる編成を例として挙げる。 金管楽器は必須要素ではなく、もっぱら長調の祝祭的な曲に使われ、曲中でも装飾的に登場することが多い。弦楽群と木管楽器が核となる。通奏低音用に鍵盤楽器が通例として用いられることが特徴的である。 楽譜に示されたオーケストラの編成の規模を示すのに、二管編成、三管編成、四管編成という言葉が使われる。いずれも木管楽器の各セクションのそれぞれの人数によっておおよその規模を示す。 二管編成は、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットが各2名(ピッコロが加わるなどの多少の増減はあり得る)で、ホルンやトランペットも2名程度、ティンパニ、弦楽五部(第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)である。この編成に見合う弦楽五部の人数は現代のコンサートにおける標準的な編成で「10型」で5-4-3-2-2プルト(Pult:譜面台のことで、2人で1つの譜面台を見ることから、1プルトは2名に相当する)程度であり、オーケストラ総勢で50名ほどになる。モーツァルトやベートーヴェンの初期の作品は、現在このくらいの規模で演奏される。 三管編成は、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットが各2名にそれぞれの派生楽器であるピッコロ、イングリッシュホルン、バスクラリネット、コントラファゴットが加わって、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットの各セクションが3名となる。ホルンは4名程度、トランペットとトロンボーンが3名、チューバが加わる。ティンパニの他に若干の打楽器が加わる。この編成に見合う弦楽五部の人数は所謂「14型」7-6-5-4-3プルト程度であり、総勢75名ほどである。ベートーヴェンの後期の作品からロマン派の多くの作品はこの程度の規模であり、第九は非常に近い形としての基礎を確立したが、ワーグナーの「ローエングリン」はその最初の完全な形といわれている。 四管編成では、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットの各セクションが4名となる。ホルンも4から8人、トランペットとトロンボーンが3?4人、チューバが1?2人。打楽器もティンパニ1?2人を含む5名程度。弦楽五部も所謂「16型」の8-7-6-5-4プルト程度となる。総勢100名にものぼる。ワーグナー、マーラー、ストラヴィンスキー、ベルクの作品には、この規模の作品が多い。その最初の形はベルリオーズのレクイエム作品5や同じくテ・デウムであるが、当時はいわゆる倍管機能のユニゾンで、後年ワーグナーがその「ニーベルングの指環」や「パルジファル」でその編成を機能的にほぼ組織化した。 四管編成よりさらに大きく、各セクションが5人平均となるもの(五管編成相当)もある。ここでは、各セクション4本ずつのスタンダードの木管楽器の上に、ピッコロ、イングリッシュホルン、バスクラリネット、コントラファゴットが加わった形が多い。ホルンは8人以上。トランペットは5から6人。トロンボーンは差が大きく3人から5人。チューバは2人以上が多い。打楽器は7人以上。弦楽合奏は「20型」の10-9-7-6-5プルトが一般的でさらにオルガン・ピアノ。チェレスタ・4人以上のハープ・ギターやマンドリンが付くこともある。リヒャルト・シュトラウス、マーラー、ストラヴィンスキーの他に、シェーンベルク、ヴァレーズ、ケージ等がいる。管弦楽は120名を超える。 なお、これよりもさらに大きな編成で書かれた巨大編成の作品もある。リヒャルト・シュトラウスの「タイユフェ」作品52、ヴァレーズの「アメリカ」(1922年版)、メシアンの「アッシジの聖フランシスコ」や「閃光」、ハヴァーガル・ブライアンの交響曲がそれにあたる。百数十名から200名近い「六管編成」ないし「八管編成」にあたるが、特にブライアンの交響曲第1番「ゴシック」はシェーンベルクの「グレの歌」を凌いで、音楽史上最大の大編成とされている。なおこのような木管楽器の編成は、各セクションが同程度の人数というような形式にあまり当てはまらず、フルートとクラリネットが多くなる割りには、オーボエとファゴットはあまり多くならない傾向があり、金管楽器も相当変則的になる。 最も小さな編成に、木管楽器が1人ずつ程度の編成(一管編成相当)がある。ワーグナーの「ジークフリート牧歌」は、基本的に木管各1名、ホルン2、トランペット1、打楽器は無しで、弦もワーグナー自宅での初演時は1人ずつであった。現在では室内オーケストラの編成8型ないし6型で演奏されることが多い。ウェーベルンの「5つの小品」作品10のように多くの打楽器や鍵盤楽器が入っていたり、同じく作品21や29、シェーンベルクの室内交響曲第1番のような変則的なものも多い。ドイツの現代の子供向けムジークテアターの新作はよくこの編成で書かれ初演される。なお弦楽はコストの節約などのためにワーグナーやウェーベルン、シェーンベルクのように各1人ずつで書かれる場合が多い。その極端な例がストラヴィンスキーの「兵士の物語」である。 バロック期のオーケストラでは、管楽器は各パート1名、ヴァイオリンは2パート2?3名ずつ、ヴィオラ、チェロ2名、コントラバス、ファゴット、鍵盤楽器各1名という程度の規模が多く、大規模でも総勢20名程度のものであった。弦楽を含めた全てのパートを各1名で奏することもある。そのため、バロック期のオーケストラは室内楽あるいは室内管弦楽の範疇とされることもある。なお、ヘンデルの晩年1749年に作曲された管弦楽組曲「王宮の花火の音楽」では、大国イギリスの国家行事という特殊事情もあり、現在考えても膨大な100人という規模の楽団によって、式典の屋外会場で盛大に演奏されたという(参照:巨大編成の作品#番付外)。 一般に、指揮者はオーケストラの一員ではない。このことから、演奏会ごとに違う指揮者が指揮をするということが、特にプロのオーケストラにあっては普通に行われる。同時に多くのオーケストラは「常任指揮者」(他に「首席指揮者」、「音楽監督」など)と呼ばれる特定の指揮者と長期にわたって演奏を行うため、任期中はその指揮者の得意なレパートリーや演奏の様式によってオーケストラの個性が特徴付けられることが多く、しばしば指揮者の名前を冠して「〜時代」などとして言及される。 このような関係として特に有名なものの一例は次のようなものである。 常任指揮者以外の指揮者は客演指揮者と呼ぶ。多くのオーケストラでは、常任指揮者以外に多数の客演指揮者を加え、不足するレパートリーを補ったり新しい共演により芸術的な向上を図ったりする。もっとも常任指揮者によっては、フルトヴェングラーやカラヤンのように自分のライヴァルには絶対振らせないという強権を発動することもかつてはあった。 多くの場合第1ヴァイオリンの首席奏者で、オーケストラ全体の演奏をとりまとめ、指揮者に協力して様々な指示を出す。略してコンマスとも呼ばれる。 トップともいい、楽器(ヴァイオリンの場合はパート)ごとの第一人者のこと。他のパートと調整を行い、パート内に様々な指示を出す。場合によって、職責としての首席と演奏位置としてのトップの異なる場合がある。また、第1ヴァイオリンの首席は、コンサートマスターが第1ヴァイオリンの場合には、コンサートマスターと別に置かれる場合がある。 トップサイドともいい、首席を補助する。場合によって、職責としての次席と演奏位置としてのトップサイドの異なる場合がある。 演奏面以外のことで、楽団全体を取り仕切る。オーケストラによって仕事内容は違ってくるが、オーケストラの楽員のスケジュール管理、ソリスト、指揮者の付き添い、スケジュール管理調整、エキストラの手配など。オーケストラの想定しうるすべての情報を管理伝達しなければならない。 日本語では舞台監督と訳されるがニュアンスは微妙に違っている。日本でステージマネージャーというとオーケストラおよびホールのステージマネージャーをさすことが多い。公演にかかわるすべての舞台の準備および進行を取り仕切る。公演ごとの特殊楽器の手配(場合によっては製作することもある)、劇場、ホールとの舞台関係の打ち合わせを行い、指揮者および演奏者と打ち合わせた上での楽器配置を取り仕切る。指揮者、オーケストラの楽員、ソリストなどすべての動きを把握し、曲目にあわせたセットチェンジを行っていかなければならない。日本では各オーケストラ専属のステージマネージャーと劇場、音楽ホールに専属のステージマネージャーと制作会社専属のステージマネージャーがいる。 |
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